国際MSC認証

MSC "Marine Ecolabel"

MSC「海のエコラベル」

MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された「サステナブル(持続可能)な漁業」で獲られた水産物の証です。

近い将来、身近な魚が食べられなくなる?

魚は、卵を産んで自然に増えていくものです。

しかし、増えるスピード以上に獲ってしまうと減ってしまいます。

現在、世界の水産資源の38%は過剰に漁獲されており、まだ資源量が十分な水産資源は、わずか12%しかありません(※)。このままでいくと、今まで食べていた身近な魚が食べられなくなったり、水産物をたんぱく源とする地域の人々に重大な食糧危機をもたらす可能性があります。

※国連食糧農業機関(FAO)「世界漁業・養殖業白書 2024年」

私たちの海を守るしるし、MSC「海のエコラベル」

この問題を解決するために生まれたのが、MSCの認証制度とMSC「海のエコラベル」。水産資源と環境に配慮し適切に管理されたサステナブルな漁業で獲られた水産物の証です。サステナブルとは「持続可能な」という意味。これからもずっと魚を残していけるよう取り組んでいる、持続可能な漁業があります。そうした漁業で足られた水産物が、私たちの食卓に届くまでを見てみましょう。

持続可能な漁業に対する「MSC漁業認証」

MSC漁業認証は、以下の3つの原則に基づく厳格な認証規格を満たした漁業が取得できます。認証取得のためには、第三者の審査機関による審査が必要です。

認証水産物が確実に届く仕組み「MSC CoC認証」

MSC漁業認証を取得した漁業で獲られた認証水産物と、それ以外の非認証の水産物が混ざらないよう厳格に管理し、漁場から店頭まで認証水産物が確実に届くようにする仕組みがMSC CoC認証です。MSC「海のエコラベル」が付いた製品は、MSC CoC認証を取得した事業者によって製造・流通されているので、消費者は安心して選ぶことができます。

CoCは、Chein of Custody の略で「加工・流通過程の管理」を意味します。

MSC漁業認証

MSC CoC認証

MSCラベルが付いたサステナブルな製品を選ぶ消費者が増え、需要が高まれば、より多くの漁業者がMSC漁業認証の取得を目指し、持続可能な漁業に向けた改善に取り組みます。

消費者がMSC「海のエコラベル」付き製品を選ぶことが水産資源を守ることにつながります。